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兵庫県神戸元町トアウエストにある日本のお酒(日本酒、焼酎、泡盛)と炭火料理のお店

報告

2023.01.16

鹿児島焼酎研究 二日目 八千代伝酒造 猿ヶ城渓谷蒸溜所

2022年6月。鹿児島焼酎研究へ行った時のことです。
 
鹿児島焼酎研究一日目のいちき串木野での大和桜の濃ゆーい内容につづき、二日目のこの日は桜島経由で垂水へ。⁡農業法人 八千代伝酒造株式会社の四代目杜氏、社長八木健太郎さんにご案内いただきました!
 
きれいな川が近くに流れ、とても自然豊かなところにある八千代伝酒造さんの猿ヶ城渓谷蒸溜所。
こちらではお酒を造られるだけでなく、芋・麦焼酎の原料である芋、麦、米麹のお米の栽培も自社(!)でされています。
 
國酒Bar Japoでもお客さんに八千代伝酒造さんのお酒を提供する際、「ここはお芋さんもつくってる蔵ですよ〜」なんてふんわり言ってましたが、実際に畑を見せてもらうと、、、、
圧巻!!!(土下座)
いやいやいや、軽々しく言うなコルァ!!と過去の我々に説教したい。
 
広大、かつ、きれいに手入れされた畑を前に脱帽。想像をはるかに超える規模です。
この時の鹿児島焼酎研究の滞在四日間でお伺いしたのは全部で四蔵。
味や風味に蔵ならではの特徴があって、お店でも大変頼もしい存在の大好きな蔵です。直接お会いさせていただいて納得、各蔵(各杜氏さん)個性派ぞろい!!
お会いしてから飲むと、焼酎から直で感じる造り手さんの「らしさ」とか「人」、個性がそのっまま表れてるのだろうなぁと改めて感じます^^
「焼酎」という括り、しかも四蔵とも「鹿児島」という限られた地域、特徴が似たり偏ってもおかしくないのに、各蔵で大事にされるところがバラバラで、刺激し合いながらもそれぞれの方向へ展開されてることがめちゃくちゃおもしろかったです!
 
 
八千代伝酒造さんでは、「農業」を大切にされています。
酒造りと原料造りの両立を少数で維持されること自体とんでもないことですが、農業もご自身で調べて(!!)ここまでの規模に育て上げるという。脱帽に脱帽。
畑の作業中に怪我されたりと、一筋縄ではいかないことも多々あったそうです。
 
しかし農業に力を入れてこられた自社栽培ならではの強み、自分たちで育てるからこそ、状態を把握できたり育て方の工夫で形を調整できたりするそうです。
素材自体のコントロールが可能とな?!
通常、芋のヘタや輸送時に傷んだ箇所は切る作業が必要ですが、ここでつくる芋はヘタまで使うことができるし傷むこともないので、芋切り作業もほぼしなくても良いそうです。また、食用として食べることができて、とても甘くて美味しいそうです。
食べたーーい(じゅるり)
焼酎と相性抜群なこと間違いなしですね^^
 
「農業」が大きく鍵になる八千代伝酒造さんの焼酎ですが、焼酎が初めての方にもオススメできるほど大変きれいで飲みやすい焼酎です。飲むと、それこそほんと蒸溜所周辺の自然豊かな水と土、八木さんの広大な畑が広がります!でもただきれいなだけじゃなく、ちゃんと余韻も深みもあって、長年焼酎を飲まれてきた方にもぜひ知っていただきたい「焼酎」です。
 
そんな幅広い層に訴えかけられる焼酎が、恐ろしきかな、年々研ぎ澄まされていることをジャポは気づいております((((((((o△o))))))))ガクブル
 
2022年に手に入れた、2021年Moonシリーズ「つるし八千代伝」に、栽培〜瓶詰めまで一貫した自社製造を完了した証である「ドメーヌ」シールが貼られていたことに我々スタッフ一同は歓喜!!!!
とんでもない美味しさに、脱帽に脱帽に脱帽。あかんもう帽子脱がれへん。
2022年新酒「収穫する者達」垂水産ドメーヌ焼酎「むろか八千代伝」も素晴らしすぎて、すでに通常営業で大活躍しています。
 
畑や農業を通して見えること、まだまだ気になることがたくさんで、分からないこともたくさんです。また伺える日を楽しみにしています^^
八千代伝酒造株式会社、社長八木健太郎さん、大変貴重なお時間いただき、本当にありがとうございました!!!
 
農業法人 八千代伝酒造株式会社本社
〒891-2122 鹿児島県垂水市上町 71
猿ヶ城渓谷蒸溜所
〒891-2104 鹿児島県垂水市新御堂鍋ヶ久保 1332-5
公式サイト https://yachiyoden.jp/
INSTAGRAM @yachiyoden.shuzou